山形県の大鳥池に生息していると言われている伝説の巨大魚 タキタロウはキングサーモンが正体だという説が存在しています。
なので今回は、タキタロウはキングサーモンが正体なのか等について調べてまとめてみました!
スポンサードリンク
タキタロウはキングサーモンが正体なのか?
タキタロウの正体の一説としてキングサーモンが挙がっていますので、両者の特徴を比較してみました!
タキタロウの特徴
・体長:1.5~3m
・口:三つ口で兎に似ている
・体色:褐色もしくは赤茶色で斑点がある
・体表:ぬめりがある
・尾ひれ:扇型とも三味線のバチとも言われている
・その他:下顎が異常に長くて上顎に食い込む程
キングサーモンの特徴
・体長:85cm~最大1.5m
・体色:背面は青緑色、腹面は銀白色で背面や背びれ、尾ひれには黒色の斑点がある
・尾ひれ:二股型に近い
比較してみると、キングサーモンは最大で1.5m前後になるという点で、タキタロウの大きさと一致します。
体色の方も、キングサーモンは成熟すると全身が褐色になり、雄は口先とアゴが突き出る形になることから、褐色で斑点があるというタキタロウの特徴と一致していると言えます。
そして、キングサーモンはアラスカからカムチャツカ半島にかけての北太平洋を中心に分布していますが、鱒の介という名称があるように日本でも時々水揚げされている事例があり、大鳥池と繋がる赤川で捕獲されたという事例があります。
さらに、タキタロウの目撃時期は9~10月の秋に集中していて、キングサーモンが卵を産むために川に戻ってくる時期も春~秋にかけての時期です。
そのため、タキタロウの正体として大鳥池へ迷い込んだキングサーモンという説が考えられています。
ただ、タキタロウの尾ひれは扇型とも三味線のバチとも言われていますので、尾ひれが扇型ならキングサーモンの尾の特徴と一致しませんが、三味線のバチのような形だとしたら一致します。
スポンサードリンク
タキタロウの正体はキングサーモン以外だと説は?
タキタロウの正体として考えられているのは、キングサーモン以外にもこれらの通説があります。
・イトウ
・ソウギョ
・イワナ
・ヒメマス
・古代魚
イトウ説
イトウは成魚だと1~1.5mまで成長する魚で、最大で2.1mに達した個体もいます。
なので大きさが一致することから、タキタロウの正体として考えられていますが、イトウは現在では日本国内だと北海道にしか生息していません。(2023/7/16現在の情報です)
そのため、山形県の大鳥池にイトウが生息しているとは考えにくいのですが、もしかしたら生き残っていたイトウがいたのかもしれないです。
ソウギョ説
ソウギョは中国原産の淡水魚で、体長は2mに達する大型魚です。
日本には1878年(明治11)以降に放流されたという記録があり、ソウギョがタキタロウの正体だという説があります。
しかし、タキタロウは江戸時代頃には存在が知られていたという話があるため、中国原産のソウギョという可能性は低いと考えられます。
ソウギョが海を渡って日本にやってきたとも考えにくいですし、大鳥池も山道を3時間~3時間半くらい歩かないと辿り着けない場所であることから、大昔に放流しに行ったとは考えにくいです。
イワナ、ヒメマス(アメマス)説
1985年の調査でタキタロウだと思われる大型魚が捕獲されて鑑定された時に、「アメマス系のニッコウイワナ」、「オショロコマに近いアメマス」と判断されました。
なので、大鳥池という限定された水域で独自に進化したことで巨大化したイワナやニジマス、ヒメマスとも言われていますし、違う魚同士の血が合わさったとも言われています。
古代魚説
タキタロウの正体として古代魚説も考えられています。
大鳥池という限定された水域の中で、生き残っていた古代魚がいたのかもしれませんし、独自に進化を遂げた新種の魚がいる可能性も考えられます。
タキタロウはキングサーモンが正体かまとめ
タキタロウはキングサーモンが正体かは不明ですが、特徴が一致する部分があります。
もしかしたら、キングサーモンがイワナやヒメマス等の他の魚の特徴と合わさった結果、タキタロウとして言い伝えられるようになったのかもしれません。
スポンサードリンク
コメント